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岡山大学方式の人工網膜OURePTM 黄斑変性サルの視覚誘発電位を改善 ~OURePTMの有効性の証明と医師主導治験への進展の加速~

プレスリリース2018/01/29

岡山大学大学院医歯薬学総合研究科(医)眼科学分野の松尾俊彦准教授、同大学院自然科学研究科(工)高分子材料学分野の内田哲也准教授、岡山大学病院新医療研究開発センターの神川邦久教授、櫻井淳准教授の医工連携研究グループは、「岡山大学方式の人工網膜OURePTM」が、黄斑変性を有するサルの視覚誘発電位を回復することを証明しました。人工網膜OURePTMを黄斑変性サルに硝子体手術で安全に植込むことが可能で、術後6か月の間、合併症もなく安定していることも示しました。本研究成果は近日中にアメリカの人工臓器学会の機関誌『Artificial Organs』に掲載されます。
 岡山大学方式の人工網膜OURePTMは、色素結合薄膜型の人工網膜であり、2013年にアメリカで販売開始されたカメラ撮像・電極アレイ方式とはまったく異なる技術の“世界初の新方式”の人工網膜です。現在、独立行政法人医薬品医療機器総合機構(PMDA)と薬事戦略相談を積み重ね、「医薬品医療機器法(旧薬事法)」に基づく医師主導治験を岡山大学病院で実施する準備を進めています。
 治験機器である人工網膜には極めて高い安全性、有効性、品質管理が求められており、良い研究シーズがあるからと言ってすぐに患者に適応することはできず、長い時間を掛けていくつもの試験を適正に実施しなければなりません。本研究成果によって、人工網膜の有効性と安全性が更に示されたことにより、医師主導治験の実施に向けた確実な階段をまた一歩上がりました。

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